東鉄工業の平均年収は約800万円、賞与は年間6.0ヶ月分

東鉄工業の平均年収は約800万円。賞与は年間6.0か月分＋αで推移。鉄道関連企業では相当高い分類される、ゼネコンでもやや上位。

基本給、ボーナス支給額が他の大手企業と比べても多いことでも知られている。

社員個人の給料水準は事務系・技術の違い。各種手当の有無で異なるものの、全体の平均値は国内の上場企業としてはかなり上位に入る。

公式の平均年収は855万円

東鉄工業の正社員・臨時従業員の平均年収は有価証券報告書にて公表されていて、2018年度では855万円という金額が出ている。

過去7年間ではいずれも700～850万円前後で推移。鉄道関連企業では上場企業としても高い方。ゼネコンと比較してもふつうレベル。

つながりが深いJR東日本（東日本旅客鉄道）と比較しても高い金額。

上記の年収には基本給・賞与・各種手当（時間外手当・家族手当・資格手当など）などすべてが含まれている。

夏と冬の年2回のボーナスは年間で6.0か月分（2019年度）。この点でもJR東日本本体並みの金額。

年収偏差値

東鉄工業の平均年収を偏差値にすると、総合職は70。

総合職は事務系・技術系いずれも大幅に給料水準が高いため、上場企業の中でも高い金額。偏差値70がこれに当たる。

1年目から年収は500弱もらえる。1年目の時の残業は月約35時間だった。またボーナスは年3回あり、6月、12月は大体3.5ヶ月で3月はその年の会社の営業利益によって変わる。しっかりと残業代も支払われるため、いわゆるサービス残業などは発生していない。また年数が経過するにつれ等級が上がっていき、40代になる頃には年収は1000万円超える。ただ残業は100時間直前までいくためそこが難点。また一級施工管理技士を取得すると資格手当として月9000円付与される。

enlighthouse「東鉄工業株式会社の年収・給与（給料）・ボーナス（賞与）」

大手企業でも40代で1,000万円以上になるような企業は数少ない。JR東日本でも総合職ではここまで高いものの、現業職をはじめとするエリア職となると700～800万円程度にとどまるほど。

高卒に関しては上場が少ないため割愛。

他社と比較して

東鉄工業は建設業に分類されるものの、鉄道に関連した施設を手掛けているため、鉄道業界と深く関係する企業。

建設業全体の上場企業の平均年収は約700万円。したがって、平均を超えていることがわかる。

鉄道事業者（運行会社）と比較しても、トップ勢であるJR東日本やJR東海に比べても高い。

業績に関しても、受注が少ないとボーナスが下がるものの、製造業のように大きく世界経済に左右されるわけではない。

参照：＜早見表＞鉄道会社の平均年収を各社ごとに一覧化

賞与は年間6.0ヶ月分

東鉄工業の賞与は年間6.0ヶ月分

東鉄工業では賞与（ボーナス）は社員平均で年間6.0ヶ月分が支給された。（2019年実績）

特に鉄道施設の工事の受注が多かったこともあって、ボーナスはかなり高め。

例年も東鉄工業のボーナスは基本給の6.0か月分＋αで推移し。関連企業であるJR東日本と同じくらいの水準。

ゼネコン各社と比較しても標準的な水準。（5～6ヶ月分が相場）

参照：＜一覧表＞鉄道会社のボーナスの支給額の実績

総合職（大卒・院卒）

総合職の全部門の年齢ごとの推定年収。全体の平均年間給与は800～900万円程度と推定。

大卒・院卒向けの総合職は東鉄工業の中でも最も給料体系が高い職種。

コースは大きく分けて文系が主流の事務系と理系限定の技術系があるが、給料体系はいずれも同じ。

深夜勤務や休日出勤の有無、赴任地域によっても異なるものの、平均年収が高いのは確定。

参考：東鉄工業の採用大学と就職難易度（倍率）の調査結果

事務系

事務系総合職では主に以下の仕事内容が挙げられる。

• 総務
• 法務
• 経理
• 人事
• 経営企画
• 営業

いずれも年収に関しては、仕事内容ごとの違いはほとんどない。

20代のうちは年収が400～700万円台。それ以降は上昇幅が大きくなって一般的な上場企業に差をつける。

30代で早くも年収600万円以上になってくる人が主流派になり、最高だと900万円ほどになる。

40代からはさらに年収700万円以上が相場で、管理職となれば1,000万円以上に達する。

50代になるとやや下がる人も出てくるが、それでも年収1,000万円以上が平均値になると推定。

技術系

技術系総合職では主に以下の仕事内容が挙げられる。

• 線路部門：線路工事・線路機械工事の現場施工管理
• 土木部門：土木工事の現場施工管理、積算業務
• 建築部門：建築工事・設備工事の現場施工管理、設計、積算業務

技術職においても年収は仕事内容ごとの違いはほとんどない。

年齢別年収は同じく、20代で400～700万円、30代で700～900万円、40代で800～1,200万円、50代で800～1,200万円。

専門分野が職種ごとの異なるとはいえ、給料体系の優劣はない。

最終学歴ごとの年収の差

東鉄工業では大卒・院卒を採用。初任給は最終学歴によって差が見られる。

全体的には年収水準は「大卒・院卒＞高専卒＞高卒」の構造。

ただし、年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくる。

大卒・院卒でも定年まで平社員の人と、高卒だが管理職に昇進した人では、後者の方が最終的な年収は高くなる。