JR東日本ステーションサービスの平均年収は約400万円と推定。残業時間が長いことで額面こそは高いものの、ボーナスなどで上場企業と比べて低い。
基本給に関しても、初任給こそは決して低くはない。しかし、昇給が入社5年後からようやく上がる仕組み。
年齢が上がるごとに一般的な企業の格差が広がるという意見も多い。
平均年収は450万円と算出
JR東日本ステーションサービスの正社員・臨時従業員の平均年収は非公開。JR東日本の完全子会社のため。
推定値ではあるものの、おおむね400万円程度が平均年収。
JR東日本の子会社ということで、本体の現業職よりも給料体系が低く、昇給は少ない一方、残業時間が長いことを考えるとこれくらいが妥当だろう。
また、社員の年齢層は若年層が多い。駅務の受託企業という性質上、中年以降は少なめ。これも平均年収を押し下げる要因の1つ。
JR東日本本体と比較して
JR東日本ステーションサービスは駅務の受託企業だが、前述のようJR東日本とは別会社のため平均年収は低い。
JR東日本の場合、駅員・車掌・運転士が属するエリア職でも平均年収は600万円程度。その子会社という位置づけのJR東日本ステーションサービスはそれよりも150万円ほど低い金額。
鉄道事業者の中では中小規模の私鉄、あるいは第三セクター鉄道と同じ水準。
月平均手当て込みで24万くらいもらえている。手取りに直すと19万程度のため、実家暮らしの独身であれば遊べるくらいには給料がもらえる。持ち家にも手当てが出るのではやくに家を買っても損はしないと思う。
enLightHouse「株式会社JR東日本ステーションサービスの年収・給与(給料)・ボーナス(賞与)」
このような声もある。年収には住宅手当も含まれるため、これの対象とはならない人によっては給料の安さが目立つ。
また、JR東日本ステーションサービスでは本体とは違って「都市手当」がない。
東京23区内の忙しい駅でも、郊外の閑散とした小さな駅での勤務であっても、給料は原則として同じ。
年齢ごとの年収の目安
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 20-25万円 | 30-70万円 |
25-29歳 | 300-450万円 | 20-25万円 | 40-75万円 |
30-34歳 | 400-500万円 | 25-35万円 | 50-100万円 |
35-39歳 | 500-600万円 | 25-45万円 | 80-140万円 |
40-44歳 | 500-700万円 | 25-45万円 | 80-150万円 |
45-49歳 | 500-700万円 | 30-50万円 | 80-150万円 |
50-54歳 | 550-800万円 | 30-50万円 | 80-150万円 |
55-59歳 | 550-800万円 | 30-50万円 | 80-150万円 |
上記はJR東日本ステーションサービスの年齢ごとの推定年収の目安。
20代で300~450万円、30代で400~600万円、40代で500~700万円台、50代で550~800万円が平均的な社員の年収。
深夜勤務や残業時間によっても異なるものの、おおむね上記の範囲に入るはず。
ボーナス
JR東日本ステーションサービスではボーナスは社員平均で年間で基本給の2.5か月分前後と推定。
実際のところは2~3か月分だが、たとえ3か月分が付いたとしても低いと言わざるを得ない。
この点でもJR東日本よりは少ない。鉄道事業者でも中小私鉄・第三セクター鉄道会社並み。
その一方、駅務業務では経済状況による影響を受けにくい。
結果的にボーナスもいつの時代でも安定し、大きく下がることは考えにくい。
基本給
JR東日本ステーションサービスの給料体系では、昇給があるのは入社5年が経過してから。
したがって、昇給の面で他社に劣る。年齢が上がるほど一般的な企業と基本給の差が広がりやすい。
5年間昇給は一切ない。つまり新人社員と5年経過した人でも全く同じ賃金。そして勤務箇所によらず同じ賃金。東京、上野などの超繁忙駅と1時間に1本しか電車が来ない駅でも全く同じ賃金。そのほか手当は一切ない。超過勤務と夜勤手当(法律により支給が義務付け)しか出ない。
enLightHouse「株式会社JR東日本ステーションサービスの年収・給与(給料)・ボーナス(賞与)」
基本給とボーナスで年収が高いことが理想的であるが、JR東日本ステーションサービスの場合は残業手当と深夜手当によって辛うじて一定の給料が成り立っていると思いたいかもしれない。
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分類 | 会社名 |
---|---|
JR | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR四国、JR北海道、JR貨物 |
大手私鉄 | 京浜急行電鉄、東急電鉄、相模鉄道、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、東武鉄道、京成電鉄、 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道(近鉄)、南海電鉄、 名古屋鉄道、西日本鉄道 |
中小私鉄 | 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、東京モノレール、新京成電鉄、北大阪急行電鉄、神戸電鉄、広島電鉄 |
地下鉄 | 東京メトロ、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、京都市交通局、大阪メトロ(Osaka Metro)、神戸市交通局 |
第三セクター鉄道 | <第三セクター鉄道全体> |
関連会社(車両、信号) | 日本信号、京三製作所、大同信号、日本車輌製造、近畿車輛、総合車両製作所、東洋電機製造 |
関連会社(建設) | 東鉄工業、鉄建建設、第一建設工業、日本リーテック、名工建設、日本電設工業、新生テクノス |
その他関連 | 鉄道情報システム、独立行政法人鉄道・運輸機構(JRTT) |
職種別 | 駅員、新幹線の運転士・車掌、電車(在来線)の運転士・車掌 |
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