山陽新幹線の乗車駅ごとの自由席の座れる確率! 混雑状況を調査

山陽新幹線の自由席

山陽新幹線(新大阪~博多)の乗車駅ごとの自由席の座れる確率について調査。混雑状況を時間帯および区間、種別ごとの違いにも着目。満席で座れないことも速達型ではよくある。

東海道区間と同じく最も混み合うのはのぞみ号。16両編成で運転されるものの自由席の車両数が少ないため、空席が1つもなくて座れないことが目立つ。

下りは基本的に東海道新幹線からの直通列車のため山陽新幹線の起点の新大阪駅は途中駅になる。座れる確率も低くなる。のぞみ号の席取りの難易度が高い理由でもある。


乗車駅ごとの自由席に座れる確率

山陽新幹線の自由席の空席

乗車駅が同じでも、自由席に座れる確率は種別や時間帯によって異なる。

全体的にみると、新大阪駅に近い地域ほど自由席が埋まっていて座れない可能性が高い。

種別ごとでは、のぞみは途中駅はどこも座れる確率が低い。その次に可能性が下がるのがみずほ・さくら。ひかり号はそもそも運転されている時間帯が限られていて本数が少ないが、座れる確率は通過駅ありの種別では高い。

こだま号は各駅停車で途中駅での優等列車の通過待ちが長いこともあって1日を通して空いている。ほぼガラガラと考えてよいレベル。

<種別ごとの自由席の事情>

種別ごと(のぞみ・ひかり・こだま)の混雑状況の事情に関してはこちらで詳細を説明する。

参照:東海道新幹線の乗車駅ごとの自由席の座れる確率! 混雑状況を調査

下り(博多方面)

乗車駅 のぞみ みずほ ひかり さくら こだま
新大阪 ★★★★ ★★ ★★ ★★ ★★
新神戸 ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
西明石 ★★★ ★★
姫路 ★★★★★ ★★ ★★★★
相生
岡山 ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
新倉敷
福山 ★★★ ★★★ ★★★
新尾道
三原
東広島
広島 ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
新岩国
徳山 ★★★ ★★
新山口 ★★★ ★★ ★★★
厚狭
新下関
小倉 ★★ ★★★ ★★

下り列車の乗車駅ごとの自由席の混み具合は上のようになる。★印が少ないほど座れる確率が大きいことを示す。

のぞみ号は始発駅の東京駅こそは座れる確率が高いものの、それ以外の途中駅は難しい。新大阪~博多間の山陽新幹線でも依然として自由席の乗車率はかなり高い水準にとどまる。

一定数の乗客が降りていくのは岡山駅、広島駅、新山口駅、そして小倉駅である。新神戸駅でも降りていく人はゼロではないものの、むしろ乗ってくる方が多い。

ひかり号は岡山駅発着の東海道新幹線直通列車、山陽新幹線内だけの運転の2種類が存在する。停車駅が列車ごとに違うため、一概には言えない。

前者は山陽区間は新大阪~岡山の区間運転でしかも各駅停車のため、新神戸駅、姫路駅などでも座れる。16両編成な点も理由の1つだろう。

後者は新大阪~博多を運転するが、8両編成で通過駅も多いことから、自由席の乗車率もやや高くなる。

行楽シーズンになると自由席が満席で座れないことも出てくる。ひかり号はのぞみ号よりも空いているが、自由席で座れる確率が安定した高いとは言えない。

こだま号は全区間にわたって空席が目立つ。ただし、小田原駅までは新幹線通勤の圏内に入ることもあり、夕方・夜は自由席でも空席が少なくなりやすい。新横浜~小田原に限り座れない可能性もゼロではない。

九州新幹線直通列車であるみずほ号、さくら号はそれぞれのぞみ号、ひかり号とほぼ同じと考えてよい。違いは新大阪発着という点だろう。

上り(新大阪・東京方面)

乗車駅 のぞみ みずほ ひかり さくら こだま
博多 ★★ ★★ ★★
小倉 ★★★★ ★★★★ ★★ ★★
新下関 ★★ ★★★
厚狭
新山口 ★★★★ ★★ ★★★
徳山 ★★★★ ★★ ★★★
新岩国
広島 ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
東広島
三原
新尾道
福山 ★★★★ ★★★ ★★★★
新倉敷
岡山 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
相生
姫路 ★★★★★ ★★ ★★★★ ★★
西明石 ★★ ★★★
新神戸 ★★★★★ ★★ ★★★ ★★

上り列車の乗車駅ごとの自由席の混み具合は上のようになる。同じく★印が少ないほど座れる確率が大きいことを示す。

のぞみ号は始発駅の博多駅こそは確実に座れるほど確率が高い。その次の小倉駅は難易度が上がる。朝夕の混雑しやすい時間帯だと席取りが難しい。空席はかなり少ないか完全に無しになりやすい。

広島駅ではある程度降りていく人がいるものの、乗ってくる人の方が多い印象だ。博多駅始発だと座れる確率が下がる。ただ、のぞみは広島駅始発もあるため、これなら自由席でもかなりの高い確率で座れる。

ひかり号は博多→新大阪の山陽新幹線内単独の便はのぞみよりも空いている。小倉駅、新山口駅、広島駅、福山駅でも1人での行動なら座れると考えてよい。岡山駅に関しては、岡山駅始発の東京行は確率に座れる。新大阪行はやや確率が下がる。それでも自由席が完全に満席で座れないことはあまりない。

九州新幹線からの直通列車であるみずほ号、さくら号は博多駅、小倉駅からの乗車だと自由席に座れる確率が下がる。広島駅→新大阪ではのぞみ・ひかりと大差ない。博多→広島の区間ではみずほ・さくらの方がのぞみ・ひかりよりも混んでいる傾向にある。したがって、ここだと自由席に座れる確率が下がる。

こだま号は下りと同じく全区間にわたって空席が目立つ。自由席が満席になるのは、大型連休の一部の時間帯に限られる。

時間帯ごとの混み具合

時間帯 混雑度 時間帯 混雑度
6:00-7:00 1 14:00-16:00 3
7:00-8:00 3 16:00-17:00 4
8:00-9:00 5 17:00-18:00 5
9:00-10:00 4 18:00-19:00 4
11:00-12:00 3 19:00-20:00 2
12:00-14:00 2 20:00-21:00 1

各乗車駅を発車する時点での山陽新幹線の自由席の混雑度はこのような形になる。

時間帯ごとの混雑状況については、種別ごとの違いが少ない。ピーク時を「5」としてこれと比較すると、それ以外の時間帯の混み具合の目安はどれも概ね一致する。

これは山陽新幹線内だけに限らず東海道新幹線にも当てはまる共通点である。

午前中は8~10時と午後は16~19時頃の便が1日の中でも混んでいる。つまり、この時間帯こそが自由席で座れる確率が低くなることを意味する。

在来線の通勤ラッシュと比べると朝は遅く、夕方の帰宅時間帯は早い傾向が見られる。

11~15時までの日中の時間帯では、あまり移動する人がいないこともあり、自由席が満席になりやすいのぞみ号でも空席が結構目立つ。

ただし、大型連休(年末年始、GW、お盆)はこれが当たらない。本来なら空いているはずの11~15時でさえ大混雑していることがある。始発列車の早朝でも満員新幹線になっていることもある。

大型連休ほどではなくても、夏休み、春休みのシーズンもやや全体的に混み合うため、普段は空いている時間でも自由席が満席となっていることもよくある。

指定席も満席になる時とは?

指定席が満席になる山陽新幹線

自由席が満席のために座れないことはよくある現象だが、山陽新幹線の新大阪~博多間においても指定席が満席となることも決してレアではない。

中でも東海道新幹線へ乗り入れるのぞみ号、九州新幹線へ乗り入れるみずほ号は乗車率が自由席・指定席問わず高い。

普通車指定席でさえも空席情報の電光掲示板に「×」が表示されていることがある。

指定席でさえも満席だと、どうしてもその便に乗りたい人はやむを得ず自由席に乗車する。通過駅の設定が多い種別ほど、指定席が満席になりやすい傾向から、同時に自由席も混み合いやすい。

デッキや通路にも立っている人が乗っている状態になって「自由席の乗車率が100%超」というのは状態へと発展する。

指定席でさえも満席になっている時は供給が需要に追い付いていない時と判断できる。


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