牧野フライス製作所の平均年収は約650万円、賞与は6ヶ月分

牧野フライス製作所の平均年収は約650万円（2019年度は686万円）。総合機械メーカー各社の中では、大手としては平均的な水準。

ボーナスは年間で組合員平均で6.0ヶ月分が支給（16年度の場合）。賞与の面では製造業の中ではかなり高い方。

ただ、大手工作機械メーカーは全体的に給料が高いため、牧野フライス製作所はその点で劣る。

公式の平均年収は686万円

牧野フライス製作所の従業員の平均年収は有価証券報告書にて公表されていて、2019年度では686万円という金額が出ている。

過去7年間では概ね550～650万円前後で推移。近年は世界経済が好調だったこともあって上昇気味だった。

これには基本給・賞与・各種手当（通勤手当、残業手当、食費補助など）などすべてが含まれている。

ボーナス

2019年度の牧野フライス製作所のボーナスは年間6.0ヶ月分

牧野フライス製作所ではボーナスは組合員平均で年間で基本給の約6.0ヶ月分が支給された（2019年度実績）

工作機械メーカー他社と比較した場合、賞与は大手でも特に高い。1年間で6ヶ月分以上出るところはかなり少ない。

DMG森精機は5.3ヶ月分、アマダは5.07ヶ月分、マキタは6.95ヶ月。マキタよりは低いものの、他2社よりは高い。

ただし、2019年度は世界経済が好調だったのは確か。経済低迷で不景気の時代となれば、ボーナスは引き下げられる。

業績が低迷すれば、年間6か月分を下回る。製造業ということで、安定しているとは言い難い。

日本国内の経済低迷で売上が落ちることもあるが、新興国の落ち込みはさらに業績に影響が出やすい。

他社と比較して

牧野フライス製作所は上場企業全体と比較すると、平均年収は若干高い金額。

上場企業全体の平均値は約600万円。したがって、牧野フライス製作所はこれより＋50万円ほど高い。

マシニングセンタやフライス盤を手掛けるが、事業内容は給料面には直接関係はない。

工作機械メーカーでは下位

牧野フライス製作所が属する工作機械メーカーの中での順位は比較的上位。

主な工作機械メーカーの平均年収（2019年度）をまとめると、以下の通り。

• DMG森精機：8,080,000円
• マキタ：7,169,955円
• アマダ：7,282,000円
• オークマ：6,951,000円
• ブラザー工業：7,622,143円
• 牧野フライス製作所：6,860,843円

牧野フライス製作所は、上記の中では最も低い金額になる。

DMG森精機は808万円、マキタは717万円、アマダは728万円、オークマは695万円ということで、これらより牧野フライス製作所は大幅に年収が低いのがわかる。

従業員数の平均年齢や勤続年数の長さによっても平均年収の数値は左右されるものの、給料水準が高いのは確実。

総合職

牧野フライス製作所の総合職の年齢ごとの推定年収は平均で650万円と推定。

有価証券報告書に記載のとおり、平均すると600万円強に入るはず。

牧野フライス製作所の中でも最も給料体系が高い職種。管理職となれば1,000万円以上に達する。

新卒採用の時点では、文系が主流の事務系と理系限定の技術系があるが、給料体系はいずれも同じ。残業時間、家族手当の有無によっても異なるものの、平均年収が高いのは確定。

20代で300～500万円、30代は450～800万円、40代は700～1,000万円、50代は800～1,200万円。

事務系・技術系いずれも各年齢ごとの年収の目安は同じ。

実際のところは各個人の役職やスキル、勤続年数によって違いが見られるものの、大部分の社員なら上記の範囲に入るだろう。

最終学歴（院卒、大卒、高専卒）ごとの年収の差

院卒の場合、牧野フライス製作所の平均年収は700万円前後になると推定。

大卒（学部卒）の場合、牧野フライス製作所の平均年収は有価証券報告書に記載の金額に近い650万円程度になると推定。

高専卒は550万円くらいと算出。初任給の時点で23,000円の差があること、昇進の場合に大卒以上よりも劣りやすいことが影響。

なお、初任給は最終学歴によって差が見られる。

全体的には年収水準は「院卒＞大卒（学部卒）＞高専卒」の構造。

ただし、年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくる。

上記では機械メーカー業界の平均年収および給料体系について解説。