UACJの平均年収は約650万円。賞与は年間で4.3ヶ月分が支給（2019年度の実績）。ここ最近では、2019年度は653万円、2018年度は665万円、2017年度は689万円。
給料水準は基本給、ボーナス支給額が他の大手企業と比べても並みな水準。
非鉄金属メーカーの中でも平均より若干低い金額。それでも、大手3社の1つである三菱マテリアルと同じくらいなのは確か。親会社の古河電気工業よりは低い。
公式の平均年収は653万円
| 年度 | 平均年収金額 |
|---|---|
| 2019年 | 6,534,000円 |
| 2018年 | 6,652,000円 |
| 2017年 | 6,889,000円 |
| 2016年 | 6,950,000円 |
| 2015年 | 6,971,000円 |
| 2014年 | 6,837,000円 |
| 2013年 | 6,711,000円 |
UACJの従業員の平均年収は有価証券報告書にて公表されていて、2019年度では653万円という金額が出ている。
過去7年間ではいずれも600万円台で推移。2016年度までは上昇傾向だったが、それ以降は下落傾向。
これには基本給・賞与・各種手当（家族手当、通勤手当、時間外手当）などすべてが含まれている。
2013年10月1日に古河スカイと住友軽金属工業が合併してできた会社だが、親会社の古河電気工業よりは低い。
ボーナスは4.3ヶ月分
UACJの賞与は年間4.3ヶ月分（固定）
2019年度のUACJのボーナスは年間で平均4.3ヶ月分が支給された。
例年もほぼ4.0～4.5ヶ月分前後で推移し、ほとんどの社員は余程業績が悪化しない限りは4ヶ月分を下回ることはない傾向。
製造業大手の中でも「ふつう」に相当する水準。年間で4.3ヶ月分が支給される会社は、世間一般で結構見られる。高くも低くもないというのが率直な感想。
- 住友電気工業：5.0ヶ月
- 三菱マテリアル：5.0ヶ月
- 古河電気工業：4.65ヶ月
- 住友金属鉱山：6.0ヶ月
- フジクラ：4.5ヶ月
- UACJ：4.3ヶ月
- 日本軽金属：5.7ヶ月
- DOWAホールディングス：6.0ヶ月
参考までに、非鉄金属メーカーの主な会社の賞与実績は上記の通り。いずれも2019年の実績。
勤続年数ごとの年収
UACJの勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。
- 新卒採用入社3年目：360万円
- 5年目：550万円
- 7年目：550万円
- 10年目：600万円
- 15年目：650万円
- 20年目：750万円
特に勤務状況が良くも悪くもない一般的な社員の場合、勤続年数別の年収ベースの金額はこのような感じになる。
なお基準内賃金は「基本給」とスキルによる「職能給」が含まれる。
昇給は、院卒・大卒だと新卒から5年間程度は毎年15,000円上昇。5年後付近以上は20,000円ずつ上昇していく。職能給にも昇給があり、こちらも概ね6,000円程度上がっていく。また3年に一度は20,000～30,000円ほどの大きな昇給がある。
年齢ごとの年収の目安
UACJでは院卒・大卒を対象とする「総合職」と高卒向けの製造現場の採用がある。
それぞれでは給料体系は大きく異なる。当然、年収の金額も異なる。
総合職（大卒・院卒）
UACJの大卒・院卒を対象とした総合職の年齢ごとの推定年収は平均で700万円と推定。
| 年齢 | 年収 | 月収（基本給） | 賞与 |
|---|---|---|---|
| 20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 40-85万円 |
| 25-29歳 | 350-550万円 | 25-40万円 | 50-80万円 |
| 30-34歳 | 500-700万円 | 30-50万円 | 70-100万円 |
| 35-39歳 | 600-800万円 | 35-55万円 | 80-150万円 |
| 40-44歳 | 700-900万円 | 40-60万円 | 100-150万円 |
| 45-49歳 | 700-1,000万円 | 40-60万円 | 100-200万円 |
| 50-54歳 | 800-1,200万円 | 45-60万円 | 150-250万円 |
| 55-59歳 | 800-1,000万円 | 40-65万円 | 120-250万円 |
年齢別では、20代のうちは年収が300～700万円、30代は500～900万円、40代は700～1,000万円、50代は800～1,200万円が相場。
技術系、事務系それぞれの職種ごとの違いはなく、基本的に給料体系は同じ。
年齢別では、20代は400～600万円、30代は600～800万円、40代及び50代は1,000～2,000万円になるだろう。
配属部門や役職によってもレンジ幅は異なるものの、全体像でみた平均的な金額は上記の範囲に入るだろう。
製造現場（高卒）
高卒が主流の製造現場の平均年収は550万円と推定。年齢別年収の目安は下記の通り。
| 年齢 | 年収 | 月収（基本給） | 賞与 |
|---|---|---|---|
| 20-24歳 | 300-350万円 | 18-22万円 | 60-90万円 |
| 25-29歳 | 350-450万円 | 20-25万円 | 80-100万円 |
| 30-34歳 | 400-600万円 | 25-30万円 | 100-120万円 |
| 35-39歳 | 500-700万円 | 25-40万円 | 100-160万円 |
| 40-44歳 | 600-750万円 | 30-45万円 | 120-180万円 |
| 45-49歳 | 700-800万円 | 35-50万円 | 150-200万円 |
| 50-54歳 | 700-900万円 | 35-50万円 | 150-200万円 |
| 55-59歳 | 750-850万円 | 35-50万円 | 120-200万円 |
総合職との違いは基本的に現場系の仕事内容が多い点。昇進のスピードは比較すると遅い。ゆえに同じ正社員という形でも平均年収は低め。
20代で300～450万円、30代で450～700万円、40代で600～800万円台、50代で700～900万円が平均的な社員の年収。
基本給、職能給ともに大卒・院卒に比べると低い金額にとどまるものの、工場勤務のため交代勤務手当、臨時作業手当、夜間手足、日曜手当、連続操業手当が支給される。
最終学歴（院卒・大卒）の年収の目安
UACJの最終学歴によって差が見られる。
UACJの初任給
- 院卒（博士了）：259,810円
- 院卒（修士了））：234,450円
- 大卒（学部卒）：220,650円
出典：マイナビ2021「UACJ（株）」、2018年4月入社実績
年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくるが、初期の段階で高いのも事実。
院卒
UACJの院卒の平均年収は700～750万円前後になると推定。博士了が約750万円、修士了が約700万円。
有価証券報告書に記載の金額よりも50万円ほど1年間辺りの収入が多いと判断。
初任給での差額は、博士了と修士了が25,360円、修士了と大卒（学部卒）が13,800円。
さらに、賞与の計算方法も基本給ベースで算定されるため、院卒全体は大卒よりも平均年収＋50万円という計算で750万円ほどが平均と判断。
大卒（学部卒）
大卒（学部卒）の平均年収は650万円前後になると推定。有価証券報告書に記載の金額に近いと考える。
最も採用人数で多いのは大卒で、最終学歴としてボリュームゾーンのため、平均年収も650万円前後と判断。
同様に、役職や勤続年数で給料に違いが現れるのは確かで、新卒採用から4,5年経過すれば、同年代でも年収が高い・低い社員が出てくる。
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| （グループ傘下） | 日立グループ |
上記では機械メーカー業界の平均年収および給料体系について解説。