三菱重工業の平均年収は約800万円！ 職種・年齢別目安

三菱重工業の平均年収は約800万円（2019年度は848万円）。総合機械メーカー各社の中ではかなり高い方。

ボーナスは年間で組合員平均5.8ヶ月が支給された（2019年度）。重機メーカー、製造業の中では比較て高い水準。

年収そのものも世間的には高い方。製造業ではトップクラス。

公式の平均年収は848万円

三菱重工業の正社員・臨時従業員の平均年収は有価証券報告書にて公表されていて、2019年度では848万円という金額が出ている。

過去7年間では700万円台後半から800万円で推移。

これには基本給・賞与・各種手当（時間外手当・ライフサイクル給・当直手当など）などすべてが含まれている。

関連会社である以下も年収の目安は同じ。

• 三菱日立パワーシステムズ(株)
• 三菱重工工作機械(株）
• 三菱重工冷熱(株)
• Primetals Technologies Japan(株)

年収偏差値

三菱重工業の平均年収を偏差値にすると、総合職は事務系・技術系ともに70。

総合職は事務系・技術系いずれも社内で給料水準が最も高いため、上場企業の中でもかなり高い金額。偏差値70がこれに当たる。

ボーナス

2019年度の三菱重工業の賞与は年間5.8ヶ月分

三菱重工業ではボーナスは組合員平均で年間5.8ヶ月分が支給された（2019年度実績）。

他のライバル他社と比較した場合、賞与は大手では平均的。業界全体と比較すればかなり高い方に入る。

ただし、2019年度は世界経済が好調だったのは確か。経済低迷で不景気の時代となれば、ボーナスは引き下げられる。

業績が低迷すれば、年間5か月分を下回ることもある。製造業ということで、安定しているとは言い難い。

他社と比較して

三菱重工業は上場企業全体と比較すると、平均年収は大幅に高い。

上場企業全体の平均値は約600万円。したがって、三菱重工業はこれより＋200万円ほど高い。

重機メーカーでは首位

三菱重工業が属する重機メーカーの中での順位は比較的上位。

主な重機メーカーの平均年収（2019年度）をまとめると、以下の通り。

• 三菱重工業：8,480,143円
• ダイキン工業：7,413,387円
• 小松製作所：7,608,424円
• クボタ：8,011,646円
• ジェイテクト：6,965,768円

三菱重工業は大手5社の中では首位なのがわかる。他の会社を見ると、700～800万円の範囲に概ね収まる。

従業員数の平均年齢や勤続年数の長さによっても平均年収の数値は左右されるものの、給料水準が高いのは確実。

総合職

上記は大卒・院卒向けの職種である総合職の年齢ごとの推定年収の目安。有価証券報告書に記載のとおり、年間800万円前後になる。

三菱重工業の中でも最も給料体系が高い職種。管理職となれば1,000万円以上に達する。

コースは大きく分けて文系が主流の事務系と理系限定の技術系があるが、給料体系はいずれも同じ。

深夜勤務や残業時間、家族手当の有無によっても異なるものの、平均年収が高いのは確定。

事務系

事務系総合職では主に以下の仕事内容が挙げられる。

• 営業
• 資材調達
• 財務
• 法務
• 人事
• 総務

いずれも年収に関しては、仕事内容ごとの違いはほとんどない。

20代のうちは年収が400～700万円、30代は600～900万円、40代は700～1,200万円、50代は800～1,200万円が相場。

実際のところは各個人の役職やスキル、勤続年数によって違いが見られるものの、大部分の社員なら上記の範囲に入るだろう。

技術系

技術系総合職では主に以下の仕事内容が挙げられる。

• 研究・開発
• 設計
• 生産管理
• 品質保証
• システム開発

技術職においても年収は仕事内容ごとの違いはほとんどない。

年齢別年収は同じく、20代で400～700万円、30代で700～900万円、40代で800～1,200万円、50代で800～1,200万円。

専門分野が職種ごとの異なるとはいえ、給料体系の優劣はない。

高卒

高卒採用が中心の技能職の年齢別年収の目安は上記の通り。全体の平均年間給与は700万円程度と推定。

主な仕事内容は製造現場での業務。もちろん、大卒・院卒よりは給料体系が安いのは確か。

それでも、世の中全体としては決して低い給料水準ではなく、職場が大手企業ということで世間一般の大卒並みにはなる。

20代で400万円台前半、30代で500～750万円、40代で700～800万円台、50代で800～900万円が平均的な社員の年収。

最終学歴ごとの年収の差

三菱重工業では大卒・院卒を採用。初任給は最終学歴によって差が見られる。

全体的には年収水準は「院卒＞大卒（学部卒）」の構造。

ただし、年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくる。

院卒

院卒の場合、三菱重工業の平均年収は850万円前後になると推定。

初任給の時点で学部卒と大学院卒では1ヶ月当たり24,500円の差がある。

年間で30万円程度の違いが最終学歴だけで生じる。

さらに、賞与の計算方法も基本給ベースで算定されるため、大卒よりも平均年収＋50万円という計算で800万円ほどが平均と判断。

入社後数年経過すると、最終学歴よりも個別の実績等によって年収は違ってくるものの、全体的に見れば院卒＞大卒になるはず。

大卒（学部卒）

大卒（学部卒）の場合、三菱重工業の平均年収は800万円前後になると推定。有価証券報告書に記載の金額に近いと考える。

最も採用人数で多いのは大卒で、最終学歴としてボリュームゾーンのため、平均年収も800万円前後と判断。

なお、大卒（学部卒）では理系よりも文系が多め。理系は大学院に進学する人が一定数いるが、文系ではかなりマイナーのため。

高卒

高専卒（本科卒）の平均年収は700万円程度と推定。

大卒と比較して概ね100万円ほど低い金額になる。初任給の時点で金額が低いが、賞与も大卒と比べて額面が小さい。

さらに、昇進などでも大卒および院卒に比較して不利になると予想されるため、平均年収も低めになる。

上記では機械メーカー業界の平均年収および給料体系について解説。