日本軽金属の平均年収は約800万円と推定。賞与は年間で5.7ヶ月分が支給(2019年度の実績)。
給料水準は基本給、ボーナス支給額ともに非鉄金属メーカーの中でも上位勢に入る。
持株会社である日本軽金属ホールディングス傘下の平均年収は10,365,035円と有価証券報告書には記載されているが、これはあくまでも持株会社に所属する社員の平均値にとどまる。実際の事業部門である「日本軽金属(株)」とは別物。
平均年収は800万円前後と算出
日本軽金属では給与に関する資料は公開されていない。そのため、ここでの年収は推定値ではある。
とはいえ、全従業員で換算すると低く見積もっても、平均年収は800万円前後になると見込まれる。
大卒で新卒入社の場合だと、35歳前後で800万円に到達することから、このように判断。
これには基本給・賞与・各種手当(家族手当、時間外手当、通勤手当)などすべてが含まれている。
《参考:【給料比較】日本軽金属グループの平均年収を一覧化!》
賞与は5.7ヶ月分
2019年度の日本軽金属の賞与は年間で平均5.7ヶ月分が支給された。
例年は5.0~6.0ヶ月分前後で推移し、よほど業績が悪化しない限りは5ヶ月分を下回ることはない傾向。
支給基準は業績連動型だが、個人評価はほぼ考慮はされない。全社員がほぼ一律に基本給をベースに算出される。
もっとも、自動車業界のように毎年ほぼ同じくらいで推移するわけではないため、各年度の業績で賞与の支給額は変わってくる。
非鉄金属メーカー各社との比較では特に高くも低くもない範囲。
- 住友電気工業:5.0ヶ月
- 三菱マテリアル:5.0ヶ月
- 古河電気工業:4.65ヶ月
- 住友金属鉱山:6.0ヶ月
- フジクラ:4.5ヶ月
- UACJ:4.3ヶ月
- 日本軽金属:5.7ヶ月
- DOWAホールディングス:6.0ヶ月
参考までに、非鉄金属メーカーの主な会社の賞与実績は上記の通り。いずれも2019年の実績。
勤続年数ごとの年収
日本軽金属の勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。
- 新卒採用入社3年目:450万円
- 5年目:500万円
- 7年目:600万円
- 10年目:800万円
- 15年目:1,000万円
- 20年目:1,200万円
特に勤務状況が良くも悪くもない一般的な社員の場合、勤続年数別の年収ベースの金額はこのような感じになる。
もちろん、実際には個人差が生じる。特に残業時間の長さによって異なる。
残業を多くするとその分「時間外手当」が付くため、年収ベースでも同年代と比較して高い金額になりやすい。
年齢ごとの年収の目安
日本軽金属も他の非鉄金属メーカーと同じく院卒・大卒を対象とする俗に言う「総合職」と高卒向けの製造現場の採用がある。
それぞれでは給料体系は大きく異なる。当然、年収の金額も異なる。
総合職(大卒・院卒)
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-700万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 800-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,500万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
大卒・院卒を対象とする総合職の平均年収は900万円程度と推定。
技術系、事務系それぞれの職種ごとの違いはなく、基本的に給料体系は同じ。
年齢別では、20代は400~600万円、30代は600~800万円、40代及び50代は1,000~2,000万円になるだろう。
配属部門や役職によってもレンジ幅は異なるものの、全体像でみた平均的な金額は上記の範囲に入るだろう。
さらに、勤務地や住宅手当の有無でも異なる。都市部勤務では家賃補助の金額が大きくなりやすいため、年収ベースでも金額的に大きくなりやすい。
製造現場(高卒)
日本軽金属の高卒の平均年収は650万円と推定。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 20-22万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 20-25万円 | 80-120万円 |
30-34歳 | 450-650万円 | 25-30万円 | 100-150万円 |
35-39歳 | 600-700万円 | 25-35万円 | 120-170万円 |
40-44歳 | 600-750万円 | 30-40万円 | 150-200万円 |
45-49歳 | 700-800万円 | 40-60万円 | 150-200万円 |
50-54歳 | 700-900万円 | 50-60万円 | 150-200万円 |
55-59歳 | 750-850万円 | 45-55万円 | 120-200万円 |
主な仕事内容は製造現場での業務。高専卒・大卒・院卒に比べると学歴で劣ることに加え、ほぼ全員が地方部立地の事業所の配属ため、給料面が高い本社勤務の大卒以上の同年代で比較すると低い金額。
20代で300~400万円台、30代で450~750万円、40代で700~800万円台、50代で800~900万円が目安。
基本的に他の非鉄金属メーカー、あるいは鉄鋼メーカーとほぼ共通。給料面での違いはかなり少ない。
初任給
日本軽金属の初任給は博士了・修士了・大卒で異なり、さらに院卒は文系と理系でも異なる。
日本軽金属の初任給
- 【理系】
博士:月給243,000円以上
修士:月給235,000円以上
学士:月給217,000円以上
(2020年4月予定) - 【文系】
博士:月給233,000円以上
修士:月給225,000円以上
学士:月給217,000円以上
大学院卒だと、文系・理系で初任給が異なる。また、配属部門や勤務地ごとでも違いもある。
参考:持株会社「日本軽金属ホールディングス」の平均年収
年度 | 平均年収金額 |
---|---|
2019年 | 10,365,035円 |
2018年 | 10,444,515円 |
2017年 | 10,430,399円 |
2016年 | 9,880,621円 |
2015年 | 9,730,469円 |
2014年 | 8,869,206円 |
2013年 | 9,076,838円 |
持株会社である「日本軽金属ホールディングス」の従業員の平均年収は有価証券報告書にて公表されていて、2019年度では1,037万円という金額が出ている。
しかし、前述の通り、持株会社と日本軽金属(株)は全くの別物。
ホールディングス側に在籍する従業員数はそもそも26名しかいないため、上記の数値はあまり参考にはならない。
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業種 | 会社名 |
---|---|
機械メーカー(重機) | 三菱重工業、ダイキン工業、小松製作所、クボタ、IHI、住友重機械工業、日立造船、日立建機 |
工作機械メーカー | ファナック、安川電機、DMG森精機、マキタ、ホシザキ、アマダ、日本製鋼所、SMC、不二越、ブラザー工業、牧野フライス製作所、オークマ、三井海洋開発、OSG、 |
電機メーカー | 日立製作所、ソニー、パナソニック、三菱電機、富士通、キヤノン、東芝、NEC、シャープ、リコー、日本電産、京セラ、村田製作所、TDK、東京エレクトロン、セイコーエプソン、コニカミノルタ、ミネベアミツミ、オムロン、富士電機、アルプスアルパイン、ルネサスエレクトロニクス、キオクシア、キーエンス、日清紡、沖電気工業、横河電機、JVCケンウッド、カシオ計算機、ローム、シスメックス、イビデン、アドバンテスト、アズビル、明電舎、太陽誘電、日本航空電子工業、ディスコ、島田理化工業 |
非鉄金属 | 住友電気工業、三菱マテリアル、古河電気工業、住友金属鉱山、JX金属、日立金属、日本軽金属、フジクラ、UACJ、DOWA、古河機械金属、リョービ |
(グループ傘下) | 日立グループ |
上記では機械メーカー業界の平均年収および給料体系について解説。