古河電気工業の採用大学は、東工大、一橋大、阪大、東北大、九大、北大、早稲田大、明治大、青山学院大、立教大、関西学院大、同志社大、立命館大、横国大、千葉大、電通大、大阪市大、岡山大、熊本大、室蘭工大、長岡技科大、近畿大、東京電機大など。
大部分は難関大学が多く、出身大学の学校名によって書類選考の合否が決まる「学歴フィルター」があると判断。
事務系(文系)は技術系(理系)に比べても特に高学歴ばかりになりやすい。傾向そのものは、他の非鉄金属メーカーをはじめ製造業大手とかなり共通する。
目次
主な採用大学
古河電気工業の採用大学は下記の通り。
- 古河電気工業の主な採用大学
- 東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、東北大学、九州大学、北海道大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京理科大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、東京外国語大学、電気通信大学、お茶の水女子大学、名古屋工業大学、大阪府立大学、大阪市立大学、岡山大学、熊本大学、小樽商科大学、室蘭工業大学、山形大学、宇都宮大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、三重大学、福井大学、奈良女子大学、九州工業大学、長崎大学、国際教養大学、明治学院大学、津田塾大学、國學院大學、神奈川大学、千葉工業大学
上記はマイナビ2021の古河電気工業の採用データにてが掲載されている採用実績校のもの。
採用人数は毎年100人前後(技術系総合職:約70人名、事務系総合職:約20名、一般職:約5名)があるが、上記の一覧から一部を除いてほぼすべての出身大学は誰もが知っている有名な大学が多いのが読み取れる。
学歴フィルターの対象範囲
古河電気工業における大学群ごとの採用の有無をまとめると、次のようになる。
大学群/職種 | 技術系(理系) | 事務系(文系) |
---|---|---|
旧帝大 | 有 | 有 |
早慶上智 | 有 | 有 |
難関国公立 | 有 | 有 |
GMARCH、関関同立 | 有 | 有 |
地方国立(駅弁大学) | 有 | 有 |
底辺公立 | 有 | 少 |
日東駒専、産近甲龍 | 少 | 少 |
大東亜帝国、摂神追桃 | 無 | 無 |
Fラン | 無 | 無 |
採用の有無で見ると、「有」となっているのは国公立大学全般と早慶上智、MARCH、関関同立の私大。
俗に言う「学歴フィルター」がある程度確実に存在すると判断。上記から読み取れる傾向は下記の通り。
- 文系学部はほぼMARCH・関関同立または地方国公立以上?
- 日東駒専・産近甲龍(中堅私大)は一部のみ採用あり
《参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?》
中堅私大の採用状況に関しては後述。
大学別採用人数
下記は古河電気工業の大学別採用人数。
大学名 | 採用人数 |
---|---|
東京工業大学 | 11名 |
一橋大学 | 4名 |
大阪大学 | 2名 |
東北大学 | 9名 |
九州大学 | 4名 |
北海道大学 | 6名 |
早稲田大学 | 3名 |
明治大学 | 2名 |
青山学院大学 | 2名 |
立教大学 | 3名 |
関西学院大学 | 2名 |
同志社大学 | 3名 |
立命館大学 | 2名 |
横浜国立大学 | 6名 |
千葉大学 | 4名 |
電気通信大学 | 3名 |
大阪市立大学 | 2名 |
岡山大学 | 2名 |
熊本大学 | 2名 |
室蘭工業大学 | 2名 |
長岡技術科学大学 | 2名 |
近畿大学 | 3名 |
東京電機大学 | 2名 |
上記は2020年4月入社の主要大学別就職者数を示した表である。これは大学通信ONLINEの調査によるもの。
5名以上を輩出しているのは、早稲田大学、中央大学、東北大学、東京理科大学の4校。そのうち、10名以上の採用があるのは早稲田大学で、他の大学を圧倒する。
採用されやすい大学はどこ?
古河電気工業にて採用されやすい大学とそうではない大学を一覧化すると、下記のようになるだろう。
有利/不利 | 対象大学 |
---|---|
優勢 | 旧帝大+3(東京大学、一橋大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学、東北大学、北海道大学) 早慶上智(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学) 筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、電気通信大学、大阪府立大学、大阪市立大学、名古屋市立大学 GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、東京理科大学 関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学) |
中立 | 日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学) 産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学) 南愛名中(南山大学、愛知大学、名城大学、中京大学) 福岡大学、西南学院大学 4工大(芝浦工業大学、工学院大学、東京電機大学、東京都市大学) |
劣勢 | 上記以外 |
大学別での採用実績の多さ、すなわち採用されやすい大学は他の大手製造業とほとんど共通。
旧帝大と早慶上智クラスは多数採用
まず就職者数で多いのが、旧帝大(東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、東北大学、北海道大学)とそれに準じる一橋大学、東京工業大学、神戸大、そして早慶上智(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学)。
旧帝大に次ぐ難関国公立大学に該当する筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、東京外国語大学、電気通信大学、お茶の水女子大学、名古屋工業大学、大阪府立大学、大阪市立大学、岡山大学、熊本大学なども入る。
この辺り国公立大学はすべてが採用実績校に掲載されていないのは、単純に旧帝大と比較して在籍する学生数が少ないため。例えば、九大は18,000の学生がいるが、金沢大学は10,000人しかいない。母数が少なければ、1つの企業への就職者数も自然と少なくなる。
地方国公立、MARCH・関関同立も採用有り
次に、GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)。
上記で登場した以外の残りの国公立大学からも採用実績が豊富。
俗に言う「駅弁大学」と呼ばれる地方都市に立地する国公立大学からも、古河電気工業への就職実績が確かに確認でき、各大学の就職先を掲載したウェブサイトにも掲載がある。
古河電気工業における採用されやすい大学の範囲はここまで。
日東駒専・産近甲龍は一部だけ採用有り
中立に該当するのは、日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学)・産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)、南愛名中(南山大学、愛知大学、名城大学、中京大学)、
四工大(芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学)など。
古河電気工業のマイナビのページでは、中堅私大に相当する日東駒専・産近甲龍、あるいは「〇〇女子大学」、四工大が未掲載。
一方、各大学の就職先を示したウェブサイトでは、日本大学、近畿大学、龍谷大学、南山大学、中京大学、芝浦工業大学、東京都立大学、工学院大学、日本女子大学、津田塾大学にて「古河電気工業」が掲載されていた。したがって、中堅私大でもいくつかの大学は採用されている。
ただ、確認できなかった大学も複数あり、東京女子大学、駒澤大学、専修大学、京都産業大学、甲南大学、大阪工業大学、名城大学、愛知大学では確認できなかった。
また、大東亜帝国、摂神追桃クラスの大学も確認できなかった。理系が強い東海大学や帝京大学も古河電気工業への就職実績はなかった。
ゆえに、偏差値的な下限は日東駒専・産近甲龍、四工大クラスと判断。
職種別の採用大学の傾向
古河電気工業では、同一企業でも以下の職種が新卒採用で用意されている。
- 事務系(文系)
- 技術系(理系)
前述の通り、今回のテーマである「学歴フィルター」はどちらでもあるのは確実だが、厳しさで言えばやはり文系向けの「事務系」。
参考:古河電気工業の新卒採用の倍率は10~20倍、就職難易度はやや低
理系を対象とする技術系よりも採用人数が少ない一方、応募者数は多くなりやすいのが事務系ならではの特徴。
事務系(文系)は難関大学に偏る
古河電気工業の事務系(文系)においては「難関大学」に該当するところに偏る見込み。
具体的には、MARCH、関関同立以上の偏差値ランク帯の大学出身者が大きい割合を占めると見込む。
会社全体では日東駒専・産近甲龍・南愛名中からも少数ながら採用があるものの、採用実績があるのがどこも理系の学部学科が設置されているところばかり。文系のみで構成される大学の名前が見当たらない。
正式には公表されていないものの、中堅私大から採用があるのはほぼすべてが技術系であることが推定される。
技術系は国公立大学が多い
一方、古河電気工業の技術系(理系)は、国公立大学全般とMARCH、関関同立クラス、さらには日東駒専・産近甲龍・南愛名中、四工大もある程度の採用数がある。
割合は、国公立大全般とMARCH、関関同立以上で8割、残りの2割が中堅私大になると推測。
技術系ならではの特徴として、地方部の国公立大学からの採用が結構ある点が挙げられる。いわゆる「駅弁大学」と呼ばれる各都道府県の県庁所在地にある国立大学から豊富に採用例が結構多い。
具体的には、公式発表の採用実績校に掲載のところでは、小樽商科大学、室蘭工業大学、山形大学、宇都宮大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、三重大学、福井大学、奈良女子大学、九州工業大学、長崎大学該当。
一般職は学歴不問
一般職は総合職とは違って学歴フィルターのような傾向はないと見込まれる。
ほとんどの企業では、総合職を補完する一般職では「学歴不問」。古河電気工業もその例外ではない。
職種ごとの採用大学こそは公開されていないものの、基本的に女子学生が多く入社することから、「〇〇女子大学」が多いと思われる。
具体的には、日本女子大学、津田塾大学、聖心女子大学、実践女子大学などだろう。もちろん、共学の大学からも採用はあるだろうが、性別ではほぼすべてが女性ではある。
なお、一般職の女性社員でも、出身大学が旧帝大やそれに次ぐ国公立大学、あるいは早慶上智のような難関大学を卒業している例はかなり少ないと見込まれる。これも国内の企業全体に当てはまる共通点。
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